居場所をください。




こんなときでも私はこれからテレビのお仕事。

しかも生放送。


これから局へ移動です…。


「いいか、なにか聞かれても

友人です。で貫けよ。」


「はい。」


今日は長曽我部さんがいるから

なんだか心強いや。


「貴也もいつもこんな思いしてるのかな。」


「そうだな。

あいつの場合は噂を消さない程度だから

余計に騒がれてるな。」


「大変だなぁ…。」


「美鈴さ、貴也のこと好きなんだろ?

もしうまくいっても、ばれないようにしろよ。

当分はな。」


「うまくいったら言ってよ、それ。」


まったく。



しばらくして局へついた。


「カメラ待ってる。

いいか、笑顔を忘れんなよ。」


「はーい。」


私は車を降りた。

と同時に近づいてくるマスコミ。