居場所をください。




はぁ、自由ないな。本当。



「長曽我部さんに感謝しろよ。」


「え?」


永田さんが突然言った。


「前までの社長なら宣伝に利用してた。

美鈴の新曲、MVで共演してるだろ。


でもそうさせなかったのは長曽我部さんのおかげだろ。

付き合ってるふりさせられるよりよかったろ。」


「そっか…。うん、そうだね。」


「これからはなるべく俺がいるから。

マスコミに負けんなよ。」


「はーい。」


私より隼也の方がきついだろうな。

私がご飯誘ったから…。

悪いことしたな…。