居場所をください。




それからもんじゃがきて、

隼也は相変わらず私の分まで焼いてくれる。


「つーか、夜にこれ食って怒られねーの?」


「長曽我部さんには言ってあるから。

許可もらってるよ。MV終わったし

この前歌詞も出来上がってご褒美に。」


「あ、そういや聞いた?

美鈴のもう一曲のMVの話。」


「え?なに?」


「今回のMVの続きらしいよ。

だから俺らまた共演。」


「え、そうなの?

知らなかった。


また隼也か、緊張するけど

頼りになるから助かるや。」


「ま、また頑張ろうな。」


「そういえばCDの発売早まったの。

3月末だって。


で、5月には5月でまた出すって言われてさ。

歌詞考えるの必死。」


「そっか、大変だな。

自分で考えてるんだもんな。


俺らは与えられたセリフ読むだけだし

そう考えると楽だな。」


「でも表情とかは自分で考えなきゃだし

そこらへんは大変だよ。」


「っていうわりに美鈴、演技もうまいけどな。」


「ありがと。」



私たちはそんな話をしながら

もんじゃを食べた。