ゆっくりとゆったりとした時間も終わり、主役の二人が着席すると
そこからはお決まりの流れがたんたんと進む。
とりあえず乾杯までの20分ほどは座ったまま進行を眺め、やっと乾杯。
さすがの長曽我部さんも、最初の一杯だけは美鈴に酒を飲ませる。空気っつーもんもあるしな。強制じゃないけど。
その流れでケーキ入刀、美鈴はしっかりとデジカメで撮影中。きっと今日のブログネタにするんだろうな。
で、歓談タイムになるわけだけど
「なんか、ちょっと美鈴の曲多めじゃね?」
bgmをいちいち聴いてしまう俺もどうかと思うけど、なんとなく美鈴のが多い気がする。
あれ、また美鈴の?って感じ。
「式場によって使えない曲とかもあるんだよ」
俺の言葉は美鈴ではなく、長曽我部さんが拾った。
「この式場の選択肢があまり幅広くないけど美鈴のは使えた、もしくか新郎新婦が美鈴ファン
それ以外なら、例えダメだったとしても目をつぶってくれる美鈴のを選んだ
の、どれかだな」
「2番だということを願おう。」
・・・なんだそりゃ。
目をつぶってくれるからってのはなんかちょっと笑えるな。さすがって感じだわ。
まぁ、確かに美鈴も長曽我部さんも瑠樹には甘いもんな。
納得。
「それより、お前らも高砂行かなくていいのか?」
「ん、行く行く!
貴也行こ!岳斗たちも行こう~」
と、いうことで
俺らはみんな揃って、瑠樹たちのところへと向かった。


