それから式は順調に進行していき、
あっという間に、披露宴会場へと移動。
結婚式というものは自分達のと佐藤さんのしか知らないからなんつーか…
狭い。
キャパ100人って感じか。
でもまぁもし俺と美鈴が芸能人やってなかったら友達もほとんどいないし、しかも親族もいねぇし
呼ぶ人、かなり限られたんだろうな。
そう考えたら一般的にはこんなもん?
親族だけで何人くらいいるんだろ。
「貴也なにボーッとしてるの?」
「え?あぁ、うん…
あとでいうわ」
「え、うん」
なんかさすがに…言いにくいわ。
「そういや披露宴でも美鈴の曲を使うんだろ?」
「みたいね。
なんか最近知ったんだけど、元々さゆりちゃんが私のこと好きでいてくれたみたいで
私がきっかけで付き合うようになったみたいよ?
だから私にわざわざお願いしてきたみたいだし。」
「へー、じゃあ彼女的には超嬉しいやつだな」
「だったらいいけどね。
最近本当の意味での恋愛系の歌詞書いてなかったから、まぁいいきっかけだったかな。」
本当の意味でって。
まぁいつものは偽物っていうか、本来は全然違う意味のを恋愛っぽく仕上げてるやつだもんな


