居場所をください。




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「高橋~、きたよー」


「おう、美鈴」


控え室に入ると、瑠樹のご両親、新婦のご両親、それに準備が整った瑠樹がすでに待っていた。

こうやってみると、瑠樹も本当、大人になったよな。



「さゆりちゃんは?」


「まだ支度中。もうすぐだと思うけどな」


相変わらずな瑠樹と美鈴。
そんな横で大人な長曽我部さんは


「高橋くん、おめでとう」


「ありがとうございます。」


ちゃんと挨拶を済ませていた。


「本日はおめでとうございます」


もちろん、両家の親族にも。
それを見ていた美鈴と俺も


「おめでとうございます」


ちゃんと挨拶をする。
本当、大人になったもんだよな、俺らも。