で、風呂が沸けば突然かのように
「ママ!お風呂入ろ!」
「えー!僕が一緒にはいるのー!」
男3人、美鈴の取り合いをする。
俺、いますけど。おい。
パパもいますよー。
赤ちゃんの頃は毎日俺がいれてやってたのに……
「ほらほら、大きな声出すと咲空が怖がるでしょ?
さすがに3人は一緒に入れないから、最初に碧翔と飛鳥がママと入って、入れ替わりで朝陽が入ればいいじゃない。
ね?」
「えー!僕最後~?」
「僕飛鳥と一緒なの~?」
と、またヤイヤイと言い合いを始めるから
「コラ、わがまま言わない。
ママも仕事で疲れてるんだから、嫌ならパパと入ろう」
と、俺が言っても
「「「我慢する」」」
3人揃って、これ。
俺だけ茅の外かよ。
「あはは、よかった。
じゃあパパは咲空だね。
支度してくるね。」
「俺やるか?」
「ううん、大丈夫。
貴也は休んでて。」
そういって美鈴は咲空を俺に渡し、パジャマとかを出しに部屋へと向かった。
「朝陽~、碧翔と飛鳥連れて先にトイレ済ませとけよー」
「はーい。
あおー、あすー、トイレ行くよ~」
うん、相変わらずいい子。相変わらずいいお兄ちゃん。
ちゃーんと兄貴やってるから本当助かる。けど
「えー、ママと行くー」
「僕もママとー」
……この双子
もうすぐ2歳で反抗期に入りかかってる。
俺と朝陽の言うことに対していちいち反対してきやがる。
「だからわがまま言わない」
「だってママがいいもん」
「僕も」
「━━━だから」


