居場所をください。




「…貴也のことはだいすきだよ。

今まで好きな人ができたことあったけど

比べ物にならないくらい、貴也が好き。

貴也と一緒になれるも本当に嬉しいし

本当に早く名義変更もしたいくらい。」


「うん。」


「……でもね、

昨日からなんか、ずっと寂しい思いもあるんだ。

るんるん気分で婚姻届を書いたんだけど

……なんか、昔の傷跡えぐられてるような

そんな気持ち悪さもどっかにあって

それが晴れなくて、ずっとモヤモヤしてる。」


この不思議な感情がうまく言葉にできないけど…

なんでか、寂しくてたまらないんだよね…


「……俺は別に一番じゃなくていいよ。」


「…え?」


なにが…?


「美鈴は長曽我部さんと考えてること

いつだって一緒だからなんか笑えてくるな。」


貴也はそういって

私の手を見ながら笑っていた。


「…意味がわからないんだけど…?」