居場所をください。




「はい、今日はここまでな。

腹筋は家でもやれよ。」


「はい…。ありがとうございました。」


疲れた…。


「五十嵐美鈴さん、永田です。」


私がぐったりしていると

若い男の人が入ってきた。


「あ、五十嵐美鈴です。

よろしくお願いします。」


「美鈴な、よろしく。

とりあえず昼飯にしよう。」


おお、急にフレンドリー。


私は永田さんとレッスン場を出た。


「会社に戻る。食堂があるから。」


「はーい。」


くたくたな私は永田の車に思いっきり座り込んだ。