居場所をください。




「えー、次に出すシングル

"DAISUKI"の一曲目"ダイスキ"は

貴也に向けたラブソングです。

今の私にぴったりな気がするので

聴いてください。


藤森さん!音ください!」


ってことで、藤森さんの音で

チューニングをして

私はアカペラだけど

心を込めて、歌い始めた。

貴也の手を握って。


「君が言う"おかえり"とか

私が言う"おやすみ"とか

当たり前にすぎてく毎日

その全てが私には新鮮で


完璧すぎる君 細かすぎる君は

私しか付き合ってられないよ


脱ぎっぱなしの靴下とか

食べっぱなしの食器とか

君には無縁すぎるもんね


「君が言う"おかえり"とか

私が言う"おやすみ"とか

当たり前にすぎてく毎日

その全てが私には新鮮で



かわいく笑う君 たまにクールな君

どっちも本当の君がダイスキ


私だけに見せる顔と

私だけに言うセリフ

それはいつもと違いすぎるけど


君が言う"ダイスキ"とか

私が言う"ダイスキ"とか

人は違えど同じ想いで

同じ幸せを共有できて


君が言う"おはよう"をね

私は聞きたくて夢を見る

君がいてくれる安心感に

私はすっかり酔いそうで



この気持ちを伝えたくて

でもこの言葉以上の言葉

見つかんないから やっぱりね

私は今日もこの言葉を伝えたい

"ダイスキ。"」


どれもこれもが私の本音で

ここまであからさまに

わかりやすく書いた詩も初めて。


……まぁ、そういう指示だった

ってこともあるんだけど

結果オーライだよね。