居場所をください。




「とりあえず化粧落としちょうだい。」


「はいはい。

髪の毛も濡らすよー。」


「うん、お願い。」


ざっとケープを巻き付けて

私に化粧落としを渡し、

佐々木さんはさっさと霧吹きで

髪の毛を濡らし始めた。


「化粧落ちたら先着替えね。」


「はーい。」


あ、そういえば貴也どうするのかな。

まぁ長曽我部さんも佐藤さんもいるし

なんとかなるか。


「はい、着替え着替え!」


「ほーい。」


さてと、集中集中!

今日も五十嵐美鈴、きっちり

伝えてこないとね。