居場所をください。




それなら弘希や里美さんに会うこともなく

私はシャワーを浴びて

佐々木さんと準備をはじめていた。


そんな頃……


~♪~♪~♪


高橋から一枚の写真が届いた。


「友達?」


「え?

………うん、そうだよ。」


高橋から届いた写真には

私のグッズに身を包んだ颯太と

ちょっとだけ私のグッズを身に付けた

藍子、岳人、悠斗、朔也。


そして"staff"腕章をつけた

高橋と、亜樹。


そっか、この二人が外に行ってるから

佐藤さんもこっちにいるんだ。

珍しいと思った。


「よし、出来た。

あとは着替えだけね。」


「ありがと。」


今日は黒のミニワンピから。

ミニワンピといっても衣装は衣装。

スパンコールの施された黒と金の色が

なんとも派手なんだけど。


髪の毛も、襟足ウィッグにて

スーパーロングにされたしね。


「今日はハルとの

おしゃべりタイムはないの?」


「あー、時間もないから。

それに長曽我部さんがいて

ちょっと安心感的なのがあるかな。

いつもライブの前はカメラもって

外にいっちゃってるけど

今日はそこにいるから。」


「あはは、納得。」


いや、笑うとこじゃないよ、お姉さん。