『えーと、ちょっと待ってくださいね。』
頭をあげた夏希さんは
今度はカメラを持ったのか
床が写りこんで
かと思ったら小さな小さな
赤ちゃんが映った。
『生まれたてでーす。
私が病室に戻ってきて
一時間だけ同じ部屋にいられるんです。
明日からは同室になるんですけどね。
ちなみに瞬は今お姉ちゃんを連れて
家に帰ったところで
私と赤ちゃんの二人きりでーす。
えー、20時03分に生まれました
アヤトくんでーす。
音を彩るで、彩音くんです。
字面が女の子みたいですけど
瞬が決めた名前です。
音楽を楽しんでもらいたいと
そんな風に願いを込めた名前だそうです。
前はそんなことを言わなかったから
きっと美鈴ちゃんの影響なんじゃないかな
って私は思ってます。』
えー、瞬が?
それだったら嬉しすぎるけど
瞬が私の影響なんか受けるなんて
ちょっと信じられないよ。
『彩音っていう字面は以前から決めてたみたいで
女の子ならアヤネにするっていっていました。
なのでよっぽど影響されたんだなと
私は勝手に思っています。』
はは、なんだそれ。


