居場所をください。




「……あー、もうやだ。」


「え、なに急に。」


「たまになにもかもがめんどくさくなるよね。

全部投げ出したくなる。

たまには休みたい。」


「まぁこんだけ仕事がたまるとそうなるよね。

とりあえず渡すもの渡せたし

ご飯食べてゆっくりしたら?」


「……うん。」


そんな風にわがまま言うこともできないけど。

甘えることもできなくなるけど。


でも、佐藤さんも頑張ってるんだから

私も頑張らなきゃだよね。

休んだって、立ち止まることなんかできない。

いつかはやらなきゃいけないことが

たまっていくだけだもんね。


「ごちそうさまー」


「ん、俺片付けるから下おいといていいよ。

ちょっと休みな。」


「ありがと。」


佐藤さんは隣でカレーを食べながら

スマホをいじるという行儀の悪さも

この忙しさじゃ仕方ないんだろうな。


あ、そうだ。

瞬からのもらったこれ、見ようかな?

夏希さんの顔を見るのも久しぶりだよ。

一回しか会ったことないけど。


「イヤホンある?」


「ヘッドホンならあるよ。」


おぉ、さすが。