「そういや昨日、家にカメラ来たろ。
どうだった?」
「あ、それ!お泊まりロケじゃん!
泊まるなんて聞いてなくてさ
終わったの深夜1時だったし、
もういないだろうと思って
普通にリビングのドアあけたら
そこで寝てるんだもん!
いつも2時くらいまで
待っててくれる貴也も寝てるし
リビングで寝られてると
ご飯すら食べられないし
シャワーは浴びて帰ったからいいけど
お腹ペコペコのまま寝たよ!
しかも朝普通に起きたら
出演許可とってないからとか言って
私寝室から出ることもできなくて
お腹ペコペコなのに
7時までご飯も食べられないし
あんなことなら長曽我部さんち
泊まりに行けばよかったと
心の底から思ったよ!」
「だから言ったろ。」
昨日、帰る前に
長曽我部さんは泊まりに来いって
誘ってくれたにも関わらず
貴也が待ってるからと自宅へ帰ってしまった。
なのに待ってなかったし。寝てたし。
あんなに最悪な出来事は他にはないね。
「だいたいうちに来るんだから
私の出演許可くらいとっとけって話。」
「それは俺も思ったけどな。
でも向こうもなにも言ってこないみたいだし
そういう台本なのかと思って
佐藤もとくには聞かなかったみたいだし。」
「もしかして本当は一緒に住んでない
とでも思ったのかな。
おかげで朝から貴也とケンカだよ。」
「へー、珍しいな。」
「あんなケンカらしいケンカ
かなり久しぶりだしね。」
スタッフさんたちが全員帰ったあとね。
「聞いてない」だの「台本見てたろ」だの
まぁ私がキレてついに貴也も、って感じだけど。
「まだならさっさと仲直りしとけよ。」
「貴也が謝ってきたらね。」
だいたいこの忙しい時期に
お泊まりロケをするなんて
プロデューサーは誰なんだ。
ディレクターは誰なんだ!!
局はどこなんだ!!


