居場所をください。




━━翌日、お昼休憩

久しぶりにみんなで談笑しながら

お弁当を食べていた時


「え!?」


この広い倉庫に、瞬の声が

いきなり響きわたった。


「……それで、どのくらいかかるんだ?

………わかった。じゃあこっち終わったら

すぐにむかうから。…あぁ、頑張れよ。」


そういって、瞬は電話を切ったけど

顔はどこか落ち着きのない、

不安そうな顔をしていた。


「…どうしたの?」


そんな瞬の顔を見たことがなくて

思わず声をかけてしまった。


「え…あー、いや。なんでもないよ。」


「プライベートなことなら

私が口出しできることじゃないけどさ

なにかあったなら言ってよ。

すぐに向かうから、ってことは急用じゃないの?」


「でも仕事終わってからでも大丈夫そうだから。」


「とか言いつつ、

顔は全然大丈夫そうじゃないけど。」


と、ユリ姉までそんなことを言い出した。

…みんな、心配だもんね。

だってこんな風に戸惑った瞬を

今まで見たことがないから。


「もー、なんだよ瞬~。

仲間じゃないかよ~。」


私がそういうと

瞬はとても気まずそうに口を開いた。


「…産まれそう、ってさ。」


「……え!?」


「陣痛が始まったって…」


まさかそんな大事なことだとは思わなくて

私は…ううん、みんな一瞬、動きを止めた。