居場所をください。




「……だから、私は誰よりも

あの人を祝福しなきゃいけない。

そしてあの人がいなくても

ちゃんと一人で咲き続けなきゃいけない。

そう決めたんです。


…逃げるようにこの世界に入って

長曽我部さんに言われるがまま

この世界で生きてきたけど

そんな理由で来たから

私に獲られるものなんて

そんなもんだったんです。」


そんなものなんだ。


「…なんか、悲しいね。」


「……でも、人を愛すると言うことが

どういうことかを教えてくれたのは

長曽我部さんだった。

それだけでも長曽我部さんには感謝してます。

長曽我部さんが前へ進むなら

私も前に進まなきゃいけない。

私は長曽我部さんがいなくても大丈夫だって

絶対伝えたい。

長曽我部さんがまだ私のそばにいる間に

ちゃんと私の気持ちは伝えておきたい。

……というわけで、今日ここにきたんです。」


「……え?」


強さとか、優しさとか、愛とか痛みだとか

それを教えてくれたのは全部全部長曽我部さんで


辛いときにそばにいてほしいのも

頑張ったときにほめてほしいのも

一緒に喜びあってくれるのも

長曽我部さんであってほしくて


……いつだって、私のことを

諦めないでいてくれたのは

長曽我部さんだったから。



だから、今度は私の番だよ。


誰よりも祝福して

誰よりも幸せを願いたい。


私にできることなんて

そんなもんだから。


「━━よし、取り終わった。

で、今日はどうするの?」


「あー、もう思いっきり…」