居場所をください。




「こんにちはー」


「あ、いらっしゃい。」


……なんか、この人ヤンキー感増したな…

美容師っぽくない……


「お願いします。」


そんなことは決して言えないけど。


「こちらへどうぞ。」


まぁ見た目ちょっと怖いけど

ここは個室に案内してくれるし

この人の腕もいいから、

結局いつもここで予約しちゃうんだけど。


「どうぞ。」


「ありがとうございます。」


コートをかけるスペースも

荷物を入れるロッカーも

個室内にあって、鍵もかけられるから

安心だしね。


「今日はどうする?

いつもと一緒かな?」


「あー、今日はガッツリとイメチェンを…」


そしてこの人の髪の毛をさわる手つきが

本当に心地よくて、寝てしまいそうになる。

なんで美容院ってこんなに居心地いいんだろ…


「ま、とりあえずエクステとるね。

飲み物なにする?」


「ほうじ茶で。」


そしてこのほうじ茶

最初はこの店になかったのに

私が好きだといったら

次に来たときからメニューリストへ載った。

こういう客の好みに合わせてくれるところも

本当に大好きだ。


「今日あんまり寝れなかったから

寝ちゃうかもしれないんですけど

容赦なく起こして大丈夫です。」


「はは、わかったよ。」


もうね、本当に眠すぎて。

3時間くらいしか寝れなかった上に

ずーっと踊って走って歌ってたから

体力が限界だ……