居場所をください。




……それに、グッドタイミングだよ。

長曽我部さんをうまく切り抜けられた…


「じゃあこのテーブル使えよ。

俺ちょっと出てくるから。

昼休憩終わりまでには戻るわ。」


長曽我部さんはそういって

パソコンを持ってこの倉庫から出ていった。


「…ごめんね、今日帰れそうもなくて。

昨日も帰れなくて…」


「まぁ仕事なら仕方ないだろ。

それに時間があるときは俺も来るし。

そうすりゃどっちかが暇なときは会えるだろ?

美鈴、よく撮影現場まで来てたしな。」


「こっちはいつでも大歓迎!」


貴也に会えるんなら

いつだって貴也の席を用意するよ。


「飯にしよ。」


「うん!」


……そっかぁ。もうすぐ届くって

貴也が作ってきてくれるって意味だったのかぁ


「俺弁当とかはじめて作ったんだけど」


「へー、そうなんだ。

でも彩り綺麗だよ。」


初めてにしては上出来。

私なんて作ったことないから

まったく偉そうなことは言えないけど。


「いただきます。」


と、とりあえずれんこんのきんぴらから。


「おいしい!」


「ならよかったわ。」


れんこんのきんぴらかぁ…

これ貴也が作ったの?初めてじゃん…


「スープもあるから。」


「うわー、やったね。

めっちゃ豪華。」


この小さなテーブル

いっぱいに貴也の料理が並んでて

それだけで心はもういっぱいになった。