居場所をください。




━━翌日


何時に寝ようと、私はいつもの癖で

6時には目を覚ました。


仮眠室だけあって飲み物すらないから

貴重品とファイルを鞄に詰め込んで部屋を出た。


「さむっ!」


部屋を出ると、通路はかなり冷えていた。

……まぁ倉庫だからな、ここ。

寒くて当然なんだけど。

踊ってるとなかなかわかんないしなー。


……で、いつもみんなで歌って踊ってるここも

当然寒いわけで。


誰もいないここは、

本当に静寂に包まれていた。


この空気が少し前まで本当に嫌いだったのに

いつの間に、こんな時間が好きになったんだろう。


「……さーてと、仕事しよっかな。」


いつも長曽我部さんと座る席に

私ひとりで座って、ファイルを取り出した。


小さなテーブルに、背の高い椅子。

ここにパソコンを二台乗せると

それだけでいっぱいいっぱいで

よく長曽我部さんとケンカしたな。

や、今日もきっと言い争う。

お茶がこぼれる!とか。

あの人紙コップで飲むしな。

いい加減タンブラーを買っていただきたい。


……じゃなくてアンケートアンケート。

これは明後日までって昨日佐藤さん言ってたしな。


「なんのアンケート?

なんかあったっけ。」


「…え、長曽我部さん!

なんでこんな朝からいんの」


「仕事だから。

それよりなんの番組?」


「ら、来年の!

歌番組だよ!」


「へぇ、そう。」


なんでこんな早く来るんだ!!

アンケート名前しか書けなかったじゃないか!