━━そ、し、て。
12月24日、私は仕事で一日を終えた。
迎えました、12月25日。
「美鈴、もっかい。」
「えー、まだー…?」
いろんなところが変更されて
それでみんながいろんなことを変えてくれて
そしてそれを私が数日間で覚えなければならない
という状況に、私の体は悲鳴をあげていた。
「……じゃあもう1時だし、次がラストな。
良くても悪くても次がラスト!
気合いいれてやれよ!」
こんな深夜だというのに。
クリスマスだというのに。
長曽我部さんの拡声器から出る声に
私たちはまたスタンバイをする。
「美鈴ちゃん、いい?」
「うん。」
そして演出で、私とハルは恋人役。
高橋の家に行った日から
ハルや瞬、男の人みんなに
手首を掴まれても平気になった。
まったく実感はないものの
私の中のどこかが吹っ切れたのかもしれない。
おかげで演出もまた変わるという始末。
「ハル、その角度だと客席から見えない。」
下から見る佐藤さんの声に、
瞬がすぐさま動きを変える。
みんな揃ってメリークリスマスなんだ。


