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「…………。」
「…………。」
あれから一時間
今の、今までの夏音の状態を詳しく聞き
時間も時間だからおいとました私たちだけど
衝撃的な話ばかりが続いて
なかなか言葉が出てこず
なにも会話がないまま、一高まで戻ってきた。
「……美鈴どうすんの
仕事もどんの?」
「…あー…」
なんていうか…仕事する気分になれないな……
「……もう少し、一緒にいてくれない?」
「わかった。
どうする?俺んちでも行く?」
「うん、行く。寒いしね。」
まだ5時半。なのにすっかり暗くなり
一気に冷えてきた。
肌を刺すような冷たい空気が
余計に心を冷やしていく。
「…なんか飲む?」
「あー、じゃあコーヒー。」
一高目の前にある自販機で
高橋は私にコーヒーを買ってくれた。
しかも甘いものを。
「ん。今はこっちのがいいんじゃね?」
「……ありがと。」
なんていうか
お互いに心が空っぽなのかもしれない。
私にはなにができて、何を思えばいいのか…
そしてこんな時に出てくる長曽我部さんの言葉
"誰かのためになにかするということは
簡単なことじゃない"
……本当に、その通りだよ。
なにかする以前に、なにを思えばいいのか
そんなことすら私にはわからない。
ちっぽけな私にできることなんてなにもないんだ。


