手紙をおき、ジャケットを見ると
ウエディングドレスを着て、
マイクを空へ掲げて
満面の笑みを浮かべている沖野さんだった。
「…スポンサーの都合でジャケ写変更だって。
そんなことある?」
「あるよ。
美鈴は衣装なんか結構言われるしな。」
「ふーん…面倒だね。」
「まぁ金のためだから
多少はしかたねーな。」
でもさ、最後だよ?
最後くらい、好きにやらせてあげてよ…
「…ねぇ、沖野さんって
ライブ終えたら引退でしょ?
ライブのDVDって出ないの?」
「出ない。
その代わり衛星放送で生放送だと。
お前も見たいなら録画予約しとけよ。
美鈴んちは契約してあるから
ちゃんと見れるしな。」
「絶対録画しとかないと。」
見たいなら、って。
見たいに決まってるじゃないか。
ライブがなければ行きたいよ。
「よし、到着。」
「え!もう!?
CD聴けなかったじゃん!」
「あとにしろ。
時間ねーしさっさと降りろよ。」
…仕方ない、あとでゆっくり聴こ。
"I wish"か…
私の…願い、かな?


