━━そして翌日
倉庫につくと長曽我部さんは頭を抱えていた。
「どうしたの、そんな顔して。
世間はクリスマス一色で
浮かれていると言うのに。」
もう毎日忙しすぎて知らなかったけど
クリスマスまであと1週間だよ。
一年って早いな。
「あぁ、美鈴か。
本当は喜ぶところなんだけど
佐藤、見たか?メール。」
「はい、見ました。」
え、なに?メール?なに?
脅迫メールでも届いたか?
あ、でもそれじゃ喜ぶところではないか。
「で、なに?」
「あぁ、今年は無事、
美鈴がレコード大賞獲れたんだよ。
まぁ確かに売れたしな、今年は。」
「え!?え、私が!?
まじで?本当に?」
「まじで。
で、それはいいんだけどさ
レコード大賞っていうのは
12月30日に生放送で美鈴の登場時間が
20時半から2分のトークと
Bestfriendフルなんだよ。
で、その時間お前はライブでステージに立ってる。
その場にいけないなら辞退するしかない。
だから悩んでんだよ。」
「へぇ…でもずいぶん早く決まるんだね?」
「そりゃきっと美鈴が第一候補なんだろな。
美鈴が断りゃ違うやつに連絡が行く。
辞退するやつのために早くに連絡するんだよ。
テレビ的に辞退したので今年はなしです
なんてことにできないからな。」
へー、なるほど。
そういうもんなのか……


