居場所をください。




「美鈴ちゃんの年越しライブ

私も行けることになったの!」


「え、今?このタイミングで?」


こんなタイミングで当落結果出るの

あったかな……


「実は雄太……小林がね

チケット当てたんだ~。

それが今日連絡来て。」


「へー、名前で呼ぶようになったんだ?

ラブラブじゃーん。」


「う、うるさいよ!」


「ま、楽しんでってね。

私も今頑張って仕上げてるしね。」


今年の最後

みんなと過ごせるなんて

なんか楽しみだな。


「お待たせ!

これしてって。」


「…マフラー?しかも手編み。

ママの手作り?」


「そ。みんなのも編んだんだけど

毛糸も余ったし?」


「えー、余り物かぁ。

でもいいや、かわいいから。

ありがと。」


「喉は大切にね。」


「はーい。

マネージャーにも言われたばっかりだし

これ、大事にするね。」


ママが私の首に

マフラーを巻き付けてくれたところで

私のスマホが震えた。


「迎え、来たみたいだから行くね。

また遊び来るね。」


「うん、いつでも帰っておいで。」


「じゃあね。

藍子も栞奈も。」


「うん、またねー。」


……誰も見送り来ないんかい。

いつもなら玄関まで来てくれる

優輝すら私のことは全く見ない。

っていうか、今日は全く私のところに来ない。

……飽きられたか?まったく。