居場所をください。




「……行政介入しなくなったの。

なんでもそうだけど、私立は自由だから。」


「でも、そしたら助成金とか…」


「去年、助成金は打ち切られたの。」


「……どうして?」


「寄付金が増えたから、かな。」


「え……

それって…」


私のせい、ってこと…?


「美鈴、変な勘違いはしないでね?

だって美鈴のおかげで

税金に頼らず運営できるようになったんだから。

もう、なにも言われたりしない。

エアコンだってつけられる。

鍵の整備だってできたんだし。

だから本当に美鈴には

感謝の気持ちでいっぱいなの。

ぶっちゃけちゃうとね、

助成金をもらうより、

美鈴からの寄付金もらってた方が

額も多いしね?なーんて。


……とにかくさ

もっと早く行政に頼らなければ

美鈴だって辛い思いはしなくて済んだの。

もうそういうことは繰り返してほしくない。

だから美鈴からの寄付金がなくても

できればNPOからの募金だけでやりたいな

って思ってたの。

美鈴がその背中を押してくれたの。

ありがとね。」


「……それなら、よかったけど…」


「いつまでも美鈴を頼りにしてる訳じゃないから

美鈴は気にしなくていいからね?」


ママは本当に優しい表情をして

私にそういって

最後のお皿をしまった。