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「「ただいまー」」
……ハモった。
そういえば、誰かとここに帰ってくるの
初めてかもしれない。
「ちょっと、揃えないでよ。」
「藍子がハモってきたんでしょうが。」
なんて、仲良く靴もしまって
リビングへと入った。
「あ、おかえりー。
美鈴も一緒だったの?」
「そ、藍子の買い物に付き合ったの。」
「あんたから誘ってきたんでしょうが。」
「はいはい。
藍子は着替えてらっしゃい。
もうすぐご飯にするから。」
「はーい。」
「美鈴は?食べてくの?」
「うん。でも買ってきたから
お構い無く~。
あ、これお土産。みんなで食べてね。」
「お土産ってどこの?」
「ん?原宿。」
といっても、すぐそこだけど。
しかも柿。
八百屋さんで売ってたから。
しかもすぐそこの。
「まぁ、ありがと。
あとでみんなで食べよ。」
「今日美優ちゃんは?いない?」
「そんなしょっちゅう来ないよ。
あ、そうだ。藍子から聞いた?
新しい子来たって。」
「あー、うん。
和也が抜けたからでしょ?」
「そ。中学生の男の子なんだけど
美鈴のファンなんだって。」
「え、私の?」
「そう。
たまたま私が拾った子なんだけどね
藍子を見るなり、表情が変わったから
藍子に一目惚れでもしたのかなって思ったのよ。
そしたら、美鈴ちゃんの友達ですよね?
とか言い出したからさ、もうびっくり。」
「あー、藍子はブログ登場したことあるしね。」
「でね、藍子が美鈴はここの出だから
って伝えたら大興奮なの。」
「へー、本物の私なんか
普通の女子高生だけどね。
幻滅されそう。」
はは、とママと笑ったところで
藍子が来たから
私たちもダイニングへと向かった。


