それから適当にお店に入って
藍子がお財布を買って
私は結局何軒か回り、
完全に予算オーバーではあったけど
無事、貴也好みの時計を買えた。
「あんたって本当お金あんのね。」
「そりゃ働いてるからね。」
「にしてもだよ!!
私の初任給の何ヵ月分なのよ、全く。」
「私もこんな高い買い物は初めてだよ。
ってかちょっとマンション寄っていい?
これ置いてきたいし、引っ越してから
まだ来たことないでしょ?」
「あー、行きたい行きたい。」
「まー渋谷方面だから
ちょっと歩くけどね。」
確実にここから施設に行った方が近い。
でもあんま早くいっても
ママが私の分のご飯まで作ったりするから
ご飯を作り終えたくらいのときにいきたい。
無駄な食費はかけてほしくないから。
「そこでご飯買ってくるー。」
ちょうどいい時間にいけば
ご飯はみんなと食べられるから
時間は見計らっていかないとね。
「……ポイントカードって…」
「え、なんか文句ある?」
「…別に?」
なんだよ。ポイント大事だよ。
塵も積もれば山となる、だよ。


