居場所をください。



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「じゃーね、みんな。

今日ありがとね。

ほんと、このメンバーだと

誰からも声かけられなくて助かるよ。」


こんなヤンキー集団

誰も近づきたくないもんね。

ぶっちゃけ、私の印象は悪いかもだけど

見た目的にはなんの違和感もないと思うし。


「あ、そうだ美鈴。

俺もインスタ始めたんだよー。」


「始めんのおっそ。」


「あとでフォローするから

俺のもしろよー。」


「はいはい、わかったよ。」


「で、さっきの男装した写メ

俺載せていい?」


「んー…」


ダメだよな~。

長曽我部さんはダメっていうよな~。

………でも高橋だよ?ダメなのかな?


ま、いいか。


「あのさ、その写メの真ん中らへん

目立つところに

高橋のインスタID載せるとかして

高橋が撮ったものだって

わかるようにしてくれるなら

載せてもいいよ。

加工なしでは載せないで。」


「オッケー、了解。」


「ついでにその写メ、私にも送ってね。」


「おう。」


「じゃ、また連絡するわー。

ご飯いこうね。」


「おう、頑張れよー。」


「美鈴ちゃん!バイバイ!またね!!」


「うん、バイバイ。」


とりあえず高橋と別れを交わして

元気すぎる颯太にも手を振って

私は迎えに来てくれた佐藤さんの車に

やっと乗り込んだ。


咲さんと一緒に。