居場所をください。




「美鈴ってさ、学校全然いってねーのに

卒業できんの?」


「できるよ、単位制だから。

テストさえ出来れば卒業できる。

しかもあんなレベルなら

誰でも卒業できるよ。

バカな貴也でもね。」


「へー、楽でいいな。」


しかもテストも日にちが揃ってる訳じゃない。

来れるときにやればいいよ、みたいなのだから

正直、頭の悪い人は先に受けた人に

問題を聞いてしまえば楽々だと思う。

ほんと、そんなもんなんだよね。

あの学校って。


………にしても

朔也が面白すぎて眠くなってきたよ。

笑い疲れたよ。

こいつ、好きなタイプの女には

こんなガチガチになるのか。


…あ、そういえば。


「ねぇ、亜樹。」


「なんだよ。」


「亜樹って前に朔也と

好きな女のタイプがにてるかも

っていってたけどさ

亜樹も咲さんみたいな見た目

好きだったりするの?」


「…いや、俺はああいうの

好きではないな。

悪くはないと思うけど。」


「まぁ朔也は雑食的なとこあるしな~。

可愛ければなんでもOK!みたいな。」


ふーん…

単純なやつ。