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「はぁー、歌ってやっぱり楽しいね。」
「でもさっきの1年生には
ちょっと悪いことしたね。」
咲さんは図書カード1,000円分なのに
負い目感じてて本当に優しいと思う。
私なんて、99.125を叩き出して
現金をいただいたのに。
しかも、私だけじゃない。
亜樹も挑戦して、98.732を出し
二人揃って現金をいただいた。
「ま、文化祭ですし
そんなことは気にせず
楽しければそれでいいんですよ。」
ま、悪いことはしたけどね。
でも向こうが決めたルールに従っただけ。
それに、咲さんは自分の歌を歌った。
咲さんの歌はそんな安い値段では聞けないから
どちらかといえば安いもんだ。
「………ん?なにこれ。」
「あぁ、イケメンコンテスト?
去年もやったけど。」
「へー…」
3年からは吉田くん、か。
1年の時同じクラスだったな~。
それと相川くんと猿島くんか。
「投票してく?」
「ま、せっかくだしねー。
咲さんはどれがタイプですか?」
「んー、この子。」
「へー、相川くんか。
じゃあ私は吉田くんで。」
「え、美鈴って吉田みたいの好きなんだ?」
「まぁこの三人ならね。」
「確か吉田も美鈴のこと
好きだったと思うんだよな~。」
「昔の話でしょ。
しかも私は好きじゃないんだから。」
変な話はやめてよね。


