━━━それから颯太たちと合流して
やっぱりこの人たちは咲さんでも
まったく芸能人扱いはしなくて
普通に楽しくおでんを食べ、
私の希望のステーキ串も食べて
私たちは高橋に言われた通り
視聴覚室へと向かった。
「美鈴が来るって言った時から
絶対来させたかったんだよ~。」
そういってドアを開けた。
「いらっしゃーい。」
…なんだここは。
スナックかなにか?と言いたくなるくらい
暗くて、なぜかあるミラーボール。
そして
「………カラオケ?」
カラオケがおかれていた。
「カラオケ勝負。
参加費500円で、80点以上が駄菓子
90点以上が図書カード500円
95点以上だと図書カード2枚で
98点だと現金3000円。
やる価値あるだろ?
今年の1年は思い切るよな~。」
ふーん、つまり90点以上とれば
元はとれる、ということか。
「へー、楽しそう。
私やってもいい?」
「あ、どうぞどうぞ!」
名乗りをあげたのは咲さん。
ということでトップバッターは咲さんだ。
何年も歌手として、アイドルとして
人気を集めた咲さんから。
………点数が楽しみ。


