居場所をください。




で、すぐそこの校門まで

不良男子二人をつれて

咲さんを迎えにいった。


「咲さん!」


「あ、美鈴ちゃん早かったね。

………お友だち?」


「あー、まぁ一応。

こんなやつらですけど

頭もいいし、ちょっとバカだけど

優しいやつなんで。」


「おい、一言二言多いぞ。」


「あ、この生意気なのが

一応私の大親友の高橋です。」


「あー、たまに名前聞く子だね。」


「で、こっちが「杉崎朔也です!」


………はい?え、どうした?


「杉崎くんね、よろしくねー。」


………朔也ガチガチじゃん。

これじゃ私に告白してきたときみたいで…


「朔也はこういう女が好きなんだよ。」


と、高橋が私の耳元でこそっと言ったけど…

言われなくてもわかるわ。


この反応。凄まじい。


「ちなみに咲さんは彼氏持ちなんで

惚れないようにね、朔也くん?」


…で、あからさまにガッカリしてんなよ。

お前は単細胞か。