で、私と颯太は本当に元担任に連れられ
せっかくスリッパに履き替えたのに
また靴へと履き替え、外へと出た。
「あ、たーけ
あーき!」
と、そこには岳人と亜樹がいて
颯太は二人のもとへと歩いていった。
「ちょ、私も向こう行く。」
「いや、五十嵐には今から大事な用がある。
友達には待っててもらえ。」
………なんだそれ。
どこまで自分勝手なんだ。
私はここの生徒ではないんだけれど。
「………ごめん、颯太。
ちょ、先回ってて!」
結局、強引に私は連れ去られ
そんな様子を颯太も岳人も笑ってみていた。
…そういえば、
私、先生にも腕触られても平気だなぁ…
瞬とかハルはまだだめなのに………
この基準はいったいなに?
自分じゃよくわかんないや。
「もう、なんなの…」
結局連れてこられた体育倉庫。
先生はドアをあけ、
私を連れ込んでドアを閉めた。
「…あれ、朔也じゃん。
それに………」
見たことある、一高生徒たち。
決して仲良くはない。
そもそも話したことすらない。
「よ、美鈴。急に悪いな。」
「ほんとだよ。」
この、一高生に戻ったように思わせる空気が
また私を冷酷女へと変えていく。
自分でもわかるくらい、
表情が変わっていく。
「………で、なんか用?」
「美鈴に協力を頼みたい。」
「…はい?」
協力?


