居場所をください。



「名前言ってもわかんねーよ、誠には。」


「え、もしかして一般人!?」


「うるせーよ。そういうわけじゃねーけど。」


「なんだ、じゃあ売れてねーのか。」


「そういうわけでもねーけど。」


「じゃあなんなんだよ。」


「まだデビューしてない。」


「へぇ…。じゃあこれからなわけね。

写真とかねーの?」


「はぁ?つーかどんだけ興味もってんだよ。」


「貴也に好きな人なんてレアすぎ。

つーか初じゃね?」


「うるせーよ。」


「で、写真は?」


「ねーよ。」


「えーなにそれ。つまんねー!」


「あ、そういや…」


「え、なに!?」


「いや、なんでもない。」


「言えよ!気になんじゃん!」


「うるせーな。

家に帰ればそいつのCDがある

って思っただけ。」


「え、歌手の子?ジャケ写に顔があるってこと?」


「そう。」


「よし、今から家にいこう!」


「は?むり。

俺今から行くとこあるし。」


「俺に冷たすぎ!

じゃあ俺も行く。」


「は?いや、絶対無理だから。

事務所の人の家だし。」


「電話して聞いてみろよ。」


「なんで俺がそこまでしなきゃなんねーんだよ。」


「友達だろ~。

連絡先ばらしちゃうぞ~。」


「友達脅してんじゃねーよ。」


「はい、さっさと電話しろよ。」


……………ったく。