居場所をください。




「よ、貴也。久々。」


「勝手に入んなよな。」


「いいじゃん、俺らの仲だろ。」


こいつは幼馴染みの宝井誠(たからい まこと)。


「しかもお前突然ここ出てくしさー。」


「しかたねーだろ。家バレしたんだから。」


「ま、正月は帰ってくるだろと思って待ち伏せしたわけだよ。

連絡先もわかんねーし。」


「あっそ。」


「連絡先くらい教えろよな。」


「はいはい。ばらすなよ。」


「それはもう大丈夫。」


「ほんとかよ。」


中学の時、こいつが携帯をなくして

それから俺の連絡先がバレたから

俺は心配で仕方ない。


「違う名前で登録しとくわ。」


「頼むわ。」


「で、最近どうなわけ?」


「別に普通。」


「ふーん。」