居場所をください。




亜樹の事は無視して

パソコン等一式を持って

そのまま亜樹の部屋へと行った。


「勝手に人の部屋に入んな。」


「見られたくないものでもあるの?」


「そういう問題じゃねーよ。」


「じゃあお邪魔します。」


とりあえず亜樹に頭を下げてから

私は亜樹の部屋のドアを開けた。


「ん~、いい香り。

ほんっといいセンスしてるよね。

弘希のお母さんの香水

私、だいっきらいなの。

あれだけで近寄りがたいもん。

これから長曽我部さんちも

あの匂いに占領されていくのか…」


「家だけじゃないだろ。

ひかるくんは香水つけない人だから

ひかるくんの服とか車にも

どんどん染み込んでく。」


「……まじか。そうだよね。

まぁ…でも長曽我部さんの車に乗ることも

一緒にいる時間もこれから減るわけだし

別にいっか。」


一緒にいたくても、

もう一緒にはいられなくなるから。