「お待たせしました。」
私は部屋からパソコンと書き込んだ楽譜
録音したボイスレコーダーを持って
リビングへと戻った。
「ん、どうぞ。」
「あ、ありがとう。」
そこにすかさずおばさんは
紅茶を出してくれた。
「頑張ってね。」
……やっぱ、気配りのできる女は
女から見ても素敵に見えるね…
あんな大人の女性になろう。
「えーと、これが一応今日できた譜面で
あとはラストの締めだけです。
ボイスレコーダーはメロディのみで
えー…このデータがその譜面を
コンピュータで音にしたものです。
ただまだやり方がわからなくて
抑揚がないので、そこらへんは
譜面を見て確認していただけたらと…」
「うん、なるほどね。
じゃあ一通り聴かせてもらうよ。」
そういって社長はまず
パソコンのデータから聴いた。
譜面と歌詞を見ながら。
何回も何回も
きっと、社長の中でイメージが
できあがるまで。


