「明日、ひかるくんと会うんだ?」
「あれ、亜樹もう食べ終わったの?」
「飯にそんな時間かかんねーよ。」
「はは、そっか。
……あの日にちょっときついこと言っちゃったから
なんか……あれだね。」
それにまた、長曽我部さんに
時間をとらせる。
今回は仕方ないかと思ってお願いしちゃったけど
あんなこといっといて…またか。
「まぁでも大丈夫だろ。
友達じゃねーんだから。」
「……なにが?」
「だから、兄貴なんだから
そんなに気にすんなってこと。
友達だとけっこう謝らないと
ケンカって長引いたりするかもだけど
家族っつーのはお互い頭が冷えれば
ケンカなんかなかったことになるっつーか
いちいち長引いたりしねーんだよ。
だから気にすんなよ。」
……これはもしかして
励まされてる…?
「……ありがとね。」
「は?」
「私、家族とかよくわかんないからさー。
かといって友達とかもよくわかんかいけど」
私がそう笑って答えても
亜樹はなにも言わなかった。
「私ね、明日マンション戻ろうかと思って。」
「……もう平気なわけ?」
「うん。っていうか
私は最初から平気だったし。
ただ貴也を傷つけるのが嫌だっただけ。
……でも、貴也の本音をようやく聞けた気がする。」
あの不器用なやつでも
歌にすれば、それだけで…ね。


