居場所をください。




あいつ、まだ居場所見つかってねーの?

こんなに長曽我部さんが気にかけてるのに?


……………どういう意味なんだろ。


俺はその意味がよくわからないまま

車へ戻った。


「初詣も良いものだね。」


「だろ。」


「長曽我部さんは毎年来てるの?」


「まーな。」


「毎年願い事叶ってた?」


「毎年同じことを願って

去年それがやっと叶ったってとこだな。」


「へー、じゃああんまり効果なさそう。」


「そうでもねーよ。

俺の願い事、すげー難しそうだったし。」


「なに願ってたの?」


「内緒。」


「まぁ他人にいうことでもないか。」


「そうそう。

で、どこ行く?」


「帰る。

お昼からの隼也が出る番組見なきゃだし。」


「じゃあ俺んち行くかー。」


「でも貴也、実家戻らなくていいの?」


「そうだなー…。

じゃあ今から行ってくるかな。」


「じゃあ送るわ。家どこ。」


俺は長曽我部さんに実家まで送ってもらった。


「俺もあとで長曽我部さんち行きます。」


「おう。番組終わるまでに来いよ。」


「はい。ありがとうございました。」


俺は長曽我部さんにお礼を言って車を下りた。