ずーっと仕事モードな長曽我部さんだけど
次写し出したのは
食堂でご飯を食べる私と長曽我部さん。
そしてこれはどうみてもプライベート。
なんてったって、私が長曽我部さんに見せてるのは
ハワイの観光雑誌だから。
その長曽我部さんの表情は真顔だったり
完全にあきれていたり、たまに笑ったり……
本当に、いつも通りの長曽我部さんだった。
それからはひたすら
私と長曽我部さん。
私は本当にいつも長曽我部さんのそばにいた。
誰よりも、一番に。
……だから、余計に不安なんだ。
私のそばから、長曽我部さんがいなくなる
これからの現実が。
「……あれ
これで終わりか…」
じゃあ、次…
1の方を見ようかな。
そう思い、長-1の方を再生させると
映ったのはいきなり私がうつむいてるシーンだった。
「……これは…」
この衣装、この髪型…
もしかして、デビューの日…?
え、なんで?
佐藤さんはこの頃私についてなかったのに…
……まさか、永田さん?
いやいや、まさかな……
あの日は長曽我部さんしか
来てなかったはずだし…
なんて考えていると、
私は長曽我部さんに抱きついていた。
しばらくくっついて、しばらくして
笑顔で別れる。
その次は恐らく初ライブの日。
その次も、またその次も
そして、今年のツアー全日
私は、長曽我部さんに抱きついていた。
抱きついているシーンだけだった。
一番最後にはツアー最終日、
すべてを終えた私が長曽我部さんに
泣きながら抱きついているシーン。
それで終わっていた。
それだけで15分近くあった。


