「なにか食べてく?」
「うん…行く。
今日帰り何時になるかわかんないし
ご飯要らないっていっちゃったし…」
「じゃあ行こ。なにがいい?」
「んー、鍋とか。
咲さん呼んで佐藤さんちで。」
「ダメ。」
「えー、佐藤さんち見たい。」
「狭いからダメ。
お店ね。」
「ちぇー。ケチ。」
「わがまま言わないの。
行くよ。」
「はーい…」
お腹すいた…
もう12時間くらい食べてないよ…
あの部屋飲み物すらダメだし…
「でも、今回は本当に
やること思いきったね。」
「前から決めてたことではあるけどね。
長曽我部さんは私に作曲までできるように
なってほしかったみたいだから。
その日から決めてたの。
なのに思ってたより早くあの人外れちゃうから
予定よりは早かったけど…」
私の手で一曲全部を作るって。


