居場所をください。




「…………佐藤さん

休みならお金は出ないんでしょ?

いいの?」


「もちろん。

俺の仕事は仕事とってきたり

スケジュール管理するだけじゃないし

それに美鈴ちゃんのこと、応援したいしね。

本当に仕事でしか関係持たない

タレントとマネージャーもいるけど

美鈴ちゃんも貴也も

俺のこと、そんな風に見ないでしょ。

ただのマネージャーなんて思ってないでしょ。

俺と咲の心配してくれたりさ。

美鈴ちゃんが俺のこと考えてくれてるように

俺も美鈴ちゃんのこと考えてるだけ。

美鈴ちゃんが頑張るなら俺もマネージャーとして

できることをするだけだよ。」


…………佐藤さんが、ね…。

今まで、お昼すらあまり一緒に

食べてこなかった佐藤さんが

そんな風に考えてくれてるとは思わなくて

なんだか、すごく嬉しくなった。


「…………ありがと。」


「こちらこそ。」


少し壁を作られてるんじゃないかって

心配してたから…………