「ところで美鈴、
さっきの吹っ切れたことってなんなわけ?
瑠樹がきたら言うってやつ。」
「あぁ、うん。
…………そんな大々的に言うことじゃないけどさ
嫌いになったから。私も。」
「なにが?」
「夏音のこと。
あの日、和也が来るまでね
夏音からいろんな話を聞いたの。
私、夏音の天然は本物で
なんでみんながあんなに夏音を嫌うのか
全然わからなかったの。
ちゃんと話したらこんなにいい子なのに、って。
…………だけど夏音の本音を聞いちゃったらさ
バカで単純でなんにも知らなかったのは
私とバカな男たちだけだったんだなぁって。
そんなことにやっと気づいたの。
騙されてた分には別に構わない。
偽りの夏音でも、夏音と過ごした時間は
私はとっても楽しかったから。
…………だけど、人の傷跡掘り返して
自分の欲のために容赦ない顔をみて、
……覚醒剤を和也に売って
和也を壊したこと
私は絶対に許さない。そう考えたらさ
高橋のこと傷つけたこともむかつくし
人の心をなんだと思ってるんだって
…………正直、幻滅したの。
私のファンやってくれてる颯太の前で
こんな性格悪い自分を出すのは
ちょっこ引け目を感じるけど…………
いなくなって清々した。
私もあんなやつ、ダイッキライ。


