居場所をください。




15分ほどで完成したパスタを

亜樹はなにも言わずに食べ始めた。


「おばさん呼んでくる。」


それだけを亜樹に言って

亜樹も一応アイコンタクトはしてくれて

私はお店へ向かった。


「おばさん、ご飯できたよー。」


「あら、早かったね?」


じゃあ…とおばさんがこちらに来たとき


「こんにちはー」


一人の男が入ってきた。


「あ、朔也。」


「朔也くん、いらっしゃい。」


そうか、朔也は前から亜樹の友達だから

おばさんが知ってて当たり前なのか。


「……あれ、高橋は?」


「瑠樹はちょっとな。」


「…………なに?」


「あとで話す。

とりあえず上がるわ。」


そういって、おばさんに続いて

朔也も中へ入った。


「朔也の分のご飯も作ったよ。

食べる?」


「もちろん。」


いや、少しは遠慮しなさい。

ここ人んち。

…………私も人のことは言えないが。