居場所をください。




それからご飯を食べ、

お風呂には一番に入らせてもらって

私は、私の次に入ったおじさんが出てくるのを

リビングで待っていた。


「仕事?」


パソコンを開き、文章を打ち込んでいると

亜樹が横へ来た。


「んー、まぁ一応?

といってもブログだけどね。」


「毎日書いてんの?」


「その私のブログ見てません発言やめてよね。

毎日書いてますけど。」


「興味ないわ。」


「じゃあ聞かないでよね。」


私は亜樹にそういって

またパソコンと向き合った。


今日のブログのタイトルは

"ちょっとしたお知らせ"


そして内容もとても短く


"ちょっとだけ、ブログお休みします。

今は心も体もお休みしたいです。

ごめんね。"


とだけ。

なんか今は精神的に疲れている。

いつもならそんな疲れを癒してくれる

長曽我部さんも、貴也も

今はそばにいないから。


「…………彼氏と喧嘩してるから?」


「もういろいろ。

なんかもう頭がパンクする。」


長曽我部さんのことは少しだけど

スッキリした。

私は私にできることをすると決めたから。


…………だけど

なんで貴也が怖いのかはわからない。

貴也だけが怖いのか

それとも亜樹とか長曽我部さんとか

血縁者だから大丈夫なのか…


「…ね、明日さ

颯太とか家に呼んでよ。

藍子も。」


「はぁ?俺んち?」


「うん。」


「はいはい。」


明日、確かめよ。