居場所をください。



「飯できたけど。

終わったか?」


「うん、とっくに終わりました!!」


私は制服から部屋着に着替えて

リビングへ向かった。


「おいしそう!!」


私の好きなオムライスだった。

施設ではなかなか出てこないからね。


「いただきます。」


私は一口食べた。


「うん、やっぱおいしい。」


オムライスなんていつぶりだろ。


「さっき社長から連絡来てさ、」


「社長?」


「そ。

美鈴のキャラ設定な。

美鈴冷めてるだろ。

でももっと明るくいけ。

笑顔の練習しとけ。

基本的に俺がそういうこと決めてくけど

社長の意見は絶対だ。

ちゃんと演じろよ。」


「明るく…ね。」


それはなかなかハードルが高いな。