居場所をください。




そんな貴也とのデートから1週間


「長曽我部さん!歌詞終わった!」


今日は貴也との生放送の日。

でも、貴也は早朝から撮影があるとかで

先に家を出たから、

私は8時過ぎに会社へと来た。


「お、今回は余裕だったな。」


そして、私は会社にいた長曽我部さんを

すぐさま捕まえた。


「データ持ってきたから。はい。」


「じゃ、今チェックするわ。

食堂行こう。」


「はーい。」


今回のアルバムはなんとも楽勝だった。

と、いうか、前半から長曽我部さんが飛ばしたから

結果的に余裕となった。


「じゃあ早速。」


そういって長曽我部さんはすぐに

歌詞をチェックした。


「ちょっと小バカにしたようなのとか

挑発したようなのもあるけどね。」


私がそういっても、長曽我部さんは無視して

パソコンとにらめっこしていた。