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「うわー、きれい。
今までで一番きれい!」
「ちゃんと夜に乗れたしな。」
観覧車から見る景色は、今までの
どの景色よりも綺麗だった。
「でも、観覧車に乗るとね、
また貴也がいなくなっちゃう気がして
ちょっと寂しくなる。」
「……ごめんな。
もうどこにも行かねーよ。
ずっといる。」
「うん。」
あの時は本当に辛かった。
また置いてかれたって…
長曽我部さんまで傷付けてさ。
貴也の気持ちはちゃんとわかってたのにね。
あの頃の自分は本当に最低だった。
私、少しは前に進めてるのかな。


