居場所をください。




そして私たちは車に戻った。


「感じのいい子だった?」


「あぁ、そうだな。

けっこういいかな。

つっても俺は基本的に話さねーし

佐藤さんが喋ってただけだけど。」


「へー、そうなんだ。」


「とりあえず美鈴を

めちゃくちゃ尊敬してるのだけは伝わった。」


「はは、そっか。

それなら私も楽しみだなー。」


「強いて言うなら気が強そう。」


「ふーん…」


ていっても、そんなに会わなそう。

最近は会社行くこともほとんどないしな。


「マネージャーは誰がなるんだろ。」


「あぁ、永田さんがなったっぽい。

新人押し付けすぎな気もするけど。」


「へー、そうなんだ。

私が入ったときもそうだし、

夏色7とかもそうだったしね。

また新人なんて大変だね。」


「他にいないからな。暇なやつが。」


なんか…そんな選び方でいいのかな…

たしか私のマネージャーが佐藤さんになったときも

他に人がいなかったからとかだし……


適当だなぁ…